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イベントトップページに戻る 3号展開催模様 受賞者一覧 審査員紹介 開催案内要綱
審査員 佐々木豊 (国画会会員)
身の丈感覚「小品3号展」
-2002年7月10日宮崎日日新聞掲載より抜粋-
ささき・ゆたか
1935(昭和10)年名古屋市生まれ。東京芸大卒。
三尾公三らに師事。国画賞など受賞。国画会会員。横浜市。
 全国でも珍しい小品の公募展「絵画3号展」(青木画材店主催)が初めて宮崎市の市民プラザ4階ギャラリーで開かれている。審査に当たった国画会会員の画家佐々木豊さんに、小品の魅力や可能性について尋ねた。(聞き手=文化部次長・西山昌彦)

 細やかで濃密な作品多い

 −カルチャー教室の隆盛もあって、主催者の期待を上回る444点が出品されました。
佐々木 花を描いた作品がとても多いように、非常に身近な題材ばかり。絵を始めた人がまず気軽に体験できる手ごろな大きさ。私も最初に描いたのが油絵の3号だった。プロの絵描きになると小品でもバラとか富士山の絵とか描かなくなってしまいます。今回、これほど身の丈感覚の作品を多く見て、かえって新鮮だった。

 −わずか27.3×22センチの画面。大作とは違う狙いが求められそうです。
佐々木 大作は遠目にパッと映ること。構成力が重要な要素となる。小品では、自分の思いを小さな画面にどこまで込められるか。味わいの濃さが求められる。

 −今回の出品作はいかがですか。
佐々木 定年でリタイアした人たちがたっぷり時間をかけて、こつこつ手掛けている。ここまで細かくやられると、プロの画家でも「ほんとに参った」という感想。私が審査するのがおこがましいと思うくらい、描き込んだ作品が多い。特に上位10位は細やかで、密度が濃い。マチエールに凝り、近くで見ると盛り上げたり削ったり苦心の跡がよく分かる。

 −初心者が健闘していますが、やはり大作で活躍するベテランが上位に入った印象です。
佐々木 大賞(井上正「ペルソナ」)は平面という絵の約束を破るように、巧みな盛り付けで顔の表情をめくっていくような仕掛けが面白い。宝石をちりばめたような色遣いも幻想的だ。準大賞(木村國威「蝶に誘われて」)は物を等価に配置した冒険心を買う。構図の新しさをリアリズムが保証している。そのほか人物画では、やはり大学などで時間と金をかけてモデルを対象に修練を積んだ人たちが一歩リードするね。

 −小品は今後、もっと画壇の中でも注目されるのでしょうか。
佐々木 外国人ともよく一緒に仕事をしたが、こういう濃密な画面に仕上げる繊細さは、かれらには向いていないと思うな。3号が、少なくとも日本人にはよく合っている大きさであることが、こういうコンクールを通じて認識されていくと思う。小品は大家の習作であるだけでない。大作とは別の世界があることを私自身思い知った。

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