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三尾公三と佐々木豊師弟展
 ◆ 場所:青木画廊
 ◆ 期日:2002.6.16〜6.25


 周囲はまだ焼野原、名古屋市立田光中学校、あるかないかの美術部、それでも大人びた 水彩画を描く松浦がいた。「なぜ、松浦をおいて僕を選んでくれたんですか?」
各代表が競う写生会で僕は最優秀賞に選ばれ、それがきっかけとなって三尾公三先生の アトリエに通うことになる。だから、どうしてもきいてきたかったのだ。「そりゃ分かる さ」50年後の先生の答えだった。
 青木脩氏の熱意と遺族の三尾啓氏の協力を得て二人展が実現した。
 先生との半世紀をふり返ると、言葉を失う。



 佐々木豊先生とその教師であった亡父、三尾公三の二人展が青木画廊さんで開催されるとの事で、 大変嬉しく存じます。
 佐々木先生が東京芸大を目指しておられた頃は、画家とは貧困と肺病との隣り合わせに居ると言わ れた時代であり、画家の道を薦めた父(当時は名古屋の田光中学校の美術教師でした)の責任たる や相当なものであったと推察できますし、それ程までして画家の道に邁進された佐々木先生の実力 に、父は余程思うところ大だったのだと思います。将来二人は年齢差を越えて生涯のライバルにな りました。とにかく父から佐々木先生宛に送る講評も、反対に氏から届く批評もシビア−で歯に衣 着せぬ辛口評論であった事を思い出します。父の画業も佐々木先生が居られたればこそだと思いま すし、そういう身内の様なライバルに恵まれた事が本当に幸せであったと思います。
 良い展覧会になればと念じています。


1923 愛知県に生まれる
1947 京都市立絵画専門学校卒業
1969 第10回サンパウロ・ビエンナーレ展(ブラジル)
1974 第1回東京国際具象絵画ビエンナーレ展グランプリ
1975 第3回インド・トリエンナーレ展ゴールドメダル
1979 第2回東郷青児美術館大賞
1983 洋画の五人展 美術文化振興協会賞
1990 第32回毎日芸術賞
1993 三尾公三展(国立国際美術展/大阪)
1997 芸術選奨文部大臣賞
2000 6月29日逝去、享年76歳
2001 美のフォーカス三尾公三展(京都市美術館)


1935 愛知県に生まれる
1950 中学の美術教師、三尾公三氏のアトリエに通い油絵を始める
1959 東京芸術大学油画科卒業.’61同専攻科修了
1959 ’60国際国画賞.’61同展35周年記念賞
1978 日動画廊主催現代の裸婦展で準大賞
1987 池田20世紀美術館で個展「佐々木豊−女・夢・幻」開催
1992 安田火災東郷青児美術館大賞
1998 「西洋の眼店」河北倫明賞受賞(’01年)
2001 マーティニー画廊(香港)で個展
現  在 明星大学教授、国画会会員「絵に描けなかった絵の話」(1988年)、「泥棒美術学校」(1993年)、 「画風泥棒」(1999年)と、著作活動によっても知られる。



 佐々木豊先生の美術の師である三尾公三先生が、山田新一と京都光風会で一緒に研鑚されていた関係 から当画廊で「山田新一・三尾公三・佐々木豊三人展」を開くことをお願いし快くお引き受けしていただ いたのに、三尾公三先生の急逝で三人展は実現できませんでした。無念に思っておりましたところ、京 都で「三尾公三回顧展」が開催され駆け付けました。会場で山田新一・三尾公三の両画伯から「約束は どうなってますか」と、責められている思いがしました。恐る恐る佐々木先生に御相談申し上げたとこ ろ、早速遺族の、三尾啓氏に連絡して御承諾を頂き、今回の師弟展となりました。三人展は近い将来必 ず実現したいと思っています。改めて佐々木豊先生と三尾啓様に心から感謝申し上げます。
 御家族お友達お誘い合わせの上御高覧いただければ幸いです。

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